ゆかしき世界 在るがまま

OSHO禅タロット・トートタロット・A Course In Miracles

のぞみをかなえてくれる木

 あなた自身の惨めさ、喜び、
 否定的な部分、肯定的な部分、
 地獄、あるいは天国

 創造の責任を取る用意__この責任を理解して受け容れたら、ものごとは変わり始めます

 新しい可能性に向かって開いていましょう

 あるとき、ある人が旅をしていて偶然楽園に入った。さて、インドの楽園の概念では、願いをかなえてくれる木がある。ただその下に坐ってなにかを望むと、すぐにそれがかなえられる——欲望と成就の間に隔たりがないということだ。

 その人は疲れていたので、この願いをかなえてくれる木の下で寝込んでしまった。目が覚めると、彼はとても腹が減っていたのでこう言った。

 「とてもおなかがすいた。どこかに食べるものがあればな」 

 すると突然、どこからともなく食べ物が現れた。なんと空中に浮いていた。すばらしい食べ物だ。 彼はとても腹が減っていたので、それがどこから来たのかあまり気にかけなかった。腹が減っていると哲学的ではなくなる。

 彼はすぐに食べ始めた。それに食べ物は非常においしかった……。そして飢えが去ってしまうとまわりを見回した。 すでに満足していたが、彼のなかで別の考えが起きてきた。

 「なにか飲むものがありさえすれば…」 

 楽園にはどのような禁止項目もない。すぐに上等なワインが現れた。 

 木陰の、楽園の涼しい風のなかでくつろいでワインを飲みながら、彼は不思議な気がしてきた。

 「いったいどうしたのだろう? どうなっているのだろう? 夢を見ているのだろうか、それとも私に悪戯をしている幽霊がこのあたりにいるのだろうか?」 

 すると幽霊が現れた。しかも彼らは凶暴で恐ろしく、吐き気を催させた。彼は震え出した。そしてある考えが彼のなかに起きてきた。

 「私はまちがいなく殺される…」 

 そして、
 彼は殺された。 


 この逸話は古くからある逸話だ。途方もなく意義深い。

 あなたのマインドは望みをかなえてくれる木だ——あなたがなにを考えようとも、いずれそれは実現する。ときには、自分がそれを望んだことを完全に忘れてしまうくらいに。

 あらゆる人が魔術師だ。そしてあらゆる人が自分のまわりに魔法の世界を紡ぎ出している……そうして捕まってしまう。

 蜘蛛そのものが自分の巣で捕らえられている。

 あなたを虐待している人は
 あなたをおいてほかにいない。

 一度このことが理解されたらものごとは変わり始める。 そうなると、あなたはその向きを変えることができる。自分の地獄を天国に変えることができる。それはただちがった視野からそれを描くということにすぎない……。

 全責任はあなたにある。 
 
 そして新しい可能性が起きてくる
あなたは世界を創るのをやめることができる 

 天国と地獄を創る必要はない、創る必要はまったくない。創造主はくつろいで退くことができる。
 
 そして、マインドの引退が瞑想だ。
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