エゴとの約束
「探せよ!されど、見つけることなかれ!」
46.The Quest 探求、探究/探究者
彼は何千もの生にわたって神を探していた。
彼は、はるか彼方に神を見たが、そこに着くころにはすでに神は遠ざかっていた。
それでも探すことをやめずにいた彼は、神の家を探すことにした。驚いたことに、本当に神の家に着いた。そして、その扉にはこう書かれていた。
"God’s Home"
「神の家」
彼は階段を駆け上り
扉をノックしようとしたが、
突然、手が動かなくなった。
「本当に神の家だったら…?」
「扉が開いて神が現れたら…?」
私の旅、私の巡礼、私の偉大な冒険、
私の哲学、私の詩、私のハートの憧れ
「すべて終わってしまう!」
恐怖で体が震えてきた。
彼は靴を脱いで階段をおりた。
「音をたてると神が扉をあけるかもしれない」
そして下に着くやいなや駆け出した。
決して後ろを振り返らなかった。
それ以来
何千年もの間ずっと走りつづけている。
彼はまだ神を探している。
神がどこに住んでいるのか知っているのに。
「あの家だけは避けなければならない…」
「なのに脳裏を離れない。完全に覚えている。」
「もし私が偶然あの家に入ったら…」
「すべて終わってしまう!」