希望という罠
47.希望 Hope
外側から助けが来るという考え
相手があなたを満たすことはない
希望のわなに堕ちてはいけない
成就は内側にある
ジャングルで道に迷ったハンターがいた。三日もの間、彼は抜け出す道を聞こうにも誰にも出会えなかった。そしてますますパニックに陥った。
食べるものがない
まわりは野獣だらけ
彼は眠れなかった。襲われるのを恐れて、ある木の上に坐ったまま起きていた。
四日目の朝早く、彼は木の下に坐っている人間を見つけた。彼の喜びは想像できる。彼は駆け寄ってその人を抱きしめるとこう言った。
「うれしいよ!」
すると相手の人も彼を抱きしめた。ふたりとも途方もなく幸せだった。
そこで、彼らは互いに同じことを尋ねていた。
最初の人が言った。
「なぜあなたはそんなに喜んでいるのですか?私は道に迷ってしまい、誰かに会えたらなと願っていたのです」
すると二番目の人が言った。
「私も道に迷ったんです。それで誰かに会えればと願っていました。」
「でも、私たちふたりとも道に迷っているのですよね…ふたりして道に迷っている?!」