不安/心配
あなたが離れていて
個人的なゴールをもっていると、
とてつもない緊張があるために
あなたの覚醒は非常に狭くなります。
あなたは閉じてしまいます。
ただ明け渡しましょう。
存在があなたを運んでゆくのを許しなさい。
彼女のわきに坐っていた見知らぬ人が言った。「楽にしていなさい、心配しなくていいですよ。車掌が停留所を次々にアナウンスしつづけますよ。それに、もしあなたがあまりにも心配なら私が車掌を呼んであげましょう。あなたは彼に自分が降りたいところを告げればいいのです。そうすれば彼はそれを心にとめることができるのですよ。あなたは楽にしていればいい!」
彼は車掌を呼んだ。そしてその女性は言った。「どうか覚えておいて。私は自分が降りるところを見過ごしたくないのよ。とても急いでそこに着かなければならないの」
車掌は言った。
「オーケー、心に留めておきましょう。あなたが求めなくても私はそこをアナウンスしますけど、あなたの降りるところになったら、とくにあなたにそのことを教えに来ましょう。心配することはありません。それで、あなたはどこで降りたいのですか?」
その女性は——汗をかき、震えながら、とても緊張して——言った。
「ああ、ありがとう。心にとめておいてね——私は終点で降りなければならないのよ」
…
あなたが緊張すると、あなたの意識はさらに狭くなる。あなたは閉じてしまう。そしてそのような緊張のなかで、 そのような不安のなかで、覚醒しているのはますますむずかしくなる。エゴとは緊張のことだ。不安を重荷を抱えている……しかも不必要に。
さあ、それがバスの終点ならなぜ心配しなければならない? どうやって見過ごすことができよう?
休むやいなや、
くつろぐやいなや、存在はすでに動いていることを、これらのより高い頂きに向かって近づいていることをあなたは知る。
しかもあなたはその一部だ!あなたはかけ離れた野望をもつ必要はない。
これが明け渡すことだ。
くつろいで、個人的なゴールをすべて落とし、成し遂げようとするマインド全体を、エゴの投影をすべて落とし——。
これが光明を得ることの秘密のすべてだ。
それは深い休息状態のなかで起こる。
GUIDA SPIRITUAL, pp.302-303